2007-01-01から1年間の記事一覧

そらにはそらの

冬は寒くて苦手だ。けどなぜこんなに感傷的な気持ちになったりするのだろう。空は夏に似ず硬くて春に似ず鋭く、秋に似ず遠くはない。 『心臓と左手』心臓と左手 座間味くんの推理 (カッパ・ノベルス)作者: 石持浅海出版社/メーカー: 光文社発売日: 2007/09/2…

落下する緑 永見緋太郎の事件簿 (創元クライム・クラブ)作者: 田中啓文出版社/メーカー: 東京創元社発売日: 2005/11/29メディア: 単行本 クリック: 4回この商品を含むブログ (45件) を見る『本格推理』に掲載されたのとか、『ミステリーズ!』で読んだりとか…

またきたよ

http://www.carddas.com/jojo100nin/ 自分自身は全然ジョジョファンではないのだが、どうにもこの話題を避けて通れない。ミクシィもブログも地雷原だ…。[rakuten:book:12083964:detail] 人間のやさしさや美しさや強さをこれほどまでに描き出す、これはもうフ…

それは覚悟とはちがうんだ。

猫のためなら死ねる。 というのは帰結としては正しいかもしれないけれど、内面的にはちょっと違う。 私自身は死ぬのがとてもとても恐ろしく、その恐ろしさは思い出しただけでも心臓が冷えて奇声を発してしまいそうになるくらいで、死にたくないと思っている…

ぬかるみ

黒と白の殺意作者: 水原秀策出版社/メーカー: 宝島社発売日: 2006/12メディア: 単行本この商品を含むブログ (9件) を見る『黒と白の殺意』 囲碁の世界を舞台にしたミステリ。 と思いきや、主人公が棋士なだけであまり謎に囲碁は絡んでこない。 トリックにも…

はかられるもの

ミステリーカレッジで「ミステリー検定プレテスト」をやるそうですな。 公式で行っている「クイズ」がこれにあたるのか? と思っていたら違ったなあ。11時〜12時でひっそりとやるらしい。 これだけ作家のイベントが目白押しな中、わざわざこんなんやる奴…

水の中に意味はない。それは永遠に続く一瞬の荒野だ。

夏期限定トロピカルパフェ事件 (創元推理文庫)作者: 米澤穂信出版社/メーカー: 東京創元社発売日: 2006/04/11メディア: 文庫購入: 8人 クリック: 152回この商品を含むブログ (529件) を見るこれはいいなあ。こういうのは好きだ。ミステリとは世界の洞察であ…

神は細部に宿る

白昼蟲―“ハーフリース保育園”推理日誌 (講談社ノベルス)作者: 黒田研二出版社/メーカー: 講談社発売日: 2004/03メディア: 新書この商品を含むブログ (16件) を見るトリックが一目瞭然。あとはそいつを軸に事件を全部引き寄せて読めば終わり。ええ?いつも思…

今日は東、明日は西

今日は東にてサイン会に参加。 後半に行くにつれ、ファンとのお話の時間が長くなっていき、プレゼント率も増加してきて、結局3時間コースでした。 私はささっと終了です。緊張してしゃべれるどころではありません。明日は大阪で、スイス時計の芝居です。あ…

珍しく

積ん読せずに読みました(いまだに『奇偶』を積ん読しています)。 江神シリーズ第四弾 [rakuten:book:12244044:detail] くうう。よかったよう。 というわけで、あまり語るべき言葉を持ちません。とても丁寧に提示されたので、殺人者を巡る謎の解答には辿り…

人それを愚か者と言う

行ってきました、アムステルダム。『幻想運河』を片手に持って。自分でもいい加減どうかしてるんじゃないかと思うのですが、『幻想運河』が好きで好きでどうしようもなく(何しろ、有栖川ミステリ「裏ベスト1」だそうですから)、とうとう行ってきちゃいま…

僕たちの興味

CELLの表紙を荒木飛呂彦が飾った! という事柄を自分のブログでトピックとして取り上げる。それがエキサイエィングかつちょっとおもろいニュース。 そういう類の人々が、世の中の一ジャンルを形成していて、自分もその一人であるのだということを、しみ…

よけいなこと

雨が降っている。 少年チャンプルという番組が好きで見ている。今日は中高生のダンス選手権。 今までプロのダンサーのダンスが結構好きで見ていた。やはり日本人のダンスだな、という体の動きであって、黒人の体中に速筋が詰まっているような動きとは全然違…

だから

多分、「ターゲット」という単語が目に入った。 「木村は頰杖をついたまま」という一節を見て、その見知らぬサラリーマンが読んでいる本が何かわかった気がした。ページの左上を見るとタイトルがあった。当たっていた。今日の行きの電車でのことである。 こ…

スイカ

なんたって夏が終わるのだ。4分の1カットのスイカを買ってきてそれをさらに半分にして皮を包丁で剝いて夢の皮なしスイカを作成してそれを一気食いしても、もう既に風が冷たい。 しかし皮なしスイカは夢のようにおいしかった。やりたいと夢見ていることは大…

生きにくい時季ではあるものの

季節の変わり目には、決まって持病の喘息が悪化して気管支が鳴る。だから季節が変わりゆくのが苦手であるはずなのだが、感情というのは仕方がない。感傷というのは。過ぎゆく季節を見送ることが、身体の苦痛と引き替えにすることもできないくせに、好きだ。 …

世界を変容させるもの

道路端に植えてある灌木。その根元だけコンクリートが切り取られて土が詰め込まれている。都会で見られる幾万本もの木のいけす。そこに、一匹の、すずめがもがいていた。 怪我をしているのかと思ってどきどきしながらしばらく見ていた。暑いのに血の気が引い…

いつまでも世界は不可解だ

888(スリーエイト) 3 (バーズコミックス ガールズコレクション)作者: 桑田乃梨子出版社/メーカー: 幻冬舎コミックス発売日: 2007/06/23メディア: コミックこの商品を含むブログ (18件) を見る桑田乃梨子の最新刊を購入。しばらく本屋に行っていないので発売…

だってそういうものだもの

今日新聞で、「ブルドック対抗策」という見出しを見かけ、「ブルドック」という新たな経済用語があるのだと二紙分を読む間くらいずっと信じ込んでいた。「ホワイトナイト」とか「ポイズン・ピル」みたいに。最近、一人の講師を囲んで「なぜ本を読むのか」を…

どうかな

自分であれば耐えられないと思う。未だ口にすることすら出来ないと思う。口にしようとするだけで息がつまり、嗚咽をこらえるのに必死で、誇張や思いこみでなく、真に声を出すことすら不可能になる。 自分に近しくあって、失われたもののことを語るのは。もう…

春は嫌いだ。

二階から飛び降りてきたら危ないじゃないか。あまりお兄さんを心配させてはいけない。けして好きなわけではないのだが、冒頭は忘れがたい重力ピエロ作者: 伊坂幸太郎出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2003/04/01メディア: 単行本購入: 3人 クリック: 330回こ…

腐女子も理解はできる。

イリーガル・エイリアン (ハヤカワ文庫SF)作者: ロバート・J.ソウヤー,Robert J. Sawyer,内田昌之出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2002/10/01メディア: 文庫購入: 3人 クリック: 87回この商品を含むブログ (68件) を見るを読んだら非常に面白かった。これ…

いきしに

十三番目の陪審員作者: 芦辺拓出版社/メーカー: 角川書店発売日: 1998/09メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 2回この商品を含むブログ (2件) を見るこの前薦められたので読んでみる。 芦辺拓は割とよい評判を聞くのだが、なぜか手が伸びないでいた。グラン…

当然の帰結

金の出入りをエクセルファイルで記録している。忙しくなったので一週間に一度まとめて記入するようになり、かなりスリリングだ。 身の毛もよだつレシートと記憶のパッチワーク。どうして月曜日の晩御飯は一体なんだったか思い出せないのだろう。どうしてレシ…

さむい

二週連続でミステリ書店に行き、どっさりと買いこんだがまだ一冊も読んでない。一週間のしごと (ミステリ・フロンティア)作者: 永嶋恵美出版社/メーカー: 東京創元社発売日: 2005/11/29メディア: 単行本(ソフトカバー)購入: 1人 クリック: 3回この商品を含…

何をしているんだ

寝る前にちょっとだけ読もうと思って犯人に告ぐ作者: 雫井脩介出版社/メーカー: 双葉社発売日: 2004/07メディア: 単行本購入: 2人 クリック: 12回この商品を含むブログ (170件) を見るを読み始めたら眠れなくなった。どうしてもお腹が空いてしまったので晩御…

墓穴を掘る

TRICK+TRAPが閉店するという。 大変に悲しい。 とてもとても大事な本屋さんで、だからこそ特別な時に行く本屋さんだったのに。 なくなってしまうなら毎週のように行っておけばよかった。野郎共、部屋の整理をしろ。本棚を片づけろ。くだらないゴミ本は捨てろ…

というわけで

ミクシィにつなげてみたりする。あしあとにあった「グレ」というのをクリックしたら、浅○三文だった。なぜ何もないわがミクシにいらしたのか全く不明。ミステリ系のコミュには入ってるけど、何も発言しとらんし。 そこで敢えてこの(殆ど作家の悪口しか書い…

はやいよ

変更条件を訂正。 ・あらすじなど本の内容を書くようにつとめる→・新しく出た本または有名でない本の場合は、あらすじなど本の内容を書くようにつとめる なにしろめんどくさい。新刊や有名作ならばあらすじなんて優秀なのがたくさん転がっていることだろうし…

はいはい

この日記の対象読者は ・本を読んで「この本の他の人間の感想は?」と思って(特に苛立たしいとき)はてなダイアリーから検索してくるひと ・自分(メモ) だったわけだが、ちょっと心を入れ替えてみようかな。 新・対象読者 ・本を読んで「この本の他の人間…