それは覚悟とはちがうんだ。

猫のためなら死ねる。
というのは帰結としては正しいかもしれないけれど、内面的にはちょっと違う。
私自身は死ぬのがとてもとても恐ろしく、その恐ろしさは思い出しただけでも心臓が冷えて奇声を発してしまいそうになるくらいで、死にたくないと思っているのだが、人間いつか必ず死ななければならないのであれば、せめて猫のために死にたい。これがより正しく心の内を表している。
御殿場のプレミアムアウトレットに行きながら、おされな服は何一つ買わず、御殿場駅前のアサヒ堂書店にトラップされ、雑誌を買いまくってしまったという恐ろしい話。
あそこ、あまり多くはないけれどダヴィンチのバックナンバーが置いてありましたよ。残念ながら中を見ることはできなかったので、「有栖川有栖」と表紙に書いてあるのは全部かっさらってきました。BL好きと思われたらいやだなあ…(→2007年11月号)

レフト・アローン (ハヤカワ文庫JA)

レフト・アローン (ハヤカワ文庫JA)

生きているということの意味がよくわからないので、僕たち生き物は自身を戦闘機械にして生きていることを削ってみたり、他者の見ているものを覗いてみたり、とにかく殺されることを免れて生き延びようと試みてみたり、どこか遠くへと旅に出てみたり、時間をかけて芸術を作り出してみたりする。それも全部、生きているということ。

ダヴィンチ11月号の有栖川先生の「本格ミステリとは…」の言葉には本当に胸をえぐられる。そう、その通りなんです。なぜそんなにも真実を貫いてくださるのですか。