はやいよ

変更条件を訂正。
・あらすじなど本の内容を書くようにつとめる→・新しく出た本または有名でない本の場合は、あらすじなど本の内容を書くようにつとめる
なにしろめんどくさい。新刊や有名作ならばあらすじなんて優秀なのがたくさん転がっていることだろうし。

今年の目標は二百冊です。昔はそんなけ読んでたやし。何語かわかりません。

宮本輝『泥の河・螢川・道頓堀川

泥の河・蛍川・道頓堀川 (宮本輝全集)

泥の河・蛍川・道頓堀川 (宮本輝全集)

面白いと人に勧められて読む。確かに面白い。前に読んだ一冊よりは遙かに。
でもなあ。読み慣れないので、どうしても「国語の試験の長文」を読んでいるような気になってしまった。
人の死が随分あっさりしている。
ブンガクが人の死をこのように扱うのならば、「大量死理論」を受け入れる気持ちが理解できるかもしれん。
泥の河と螢川は、なんとなく、道具立てに依存しているところが大きい気がする。ミステリで言えば、館とか執事とかゴシックな設定を並べて「本格ですよ」と言っているような。道頓堀川が一番面白かったが、いい加減最後を読者に託すの飽きた、と思ってしまう。いかにも「さあ、あとは読者の想像にお任せします」と言っているようで。ああ、「国語の長文」の気がするのはそのためか。開けた空白がわざとらしい。
…とにかくどうしようもないひねくれものである。
というか、何でもミステリにたとえてじゃないと理解できなくなっているのはどうかと思うぜ。ミステリじゃないフィクションの読み方忘れた。