信頼とは、文化の一部であろう。

スーパーのベーカリーで焼いているパイやスコーンを買うのが好きである。
日本のスーパーのお惣菜コーナーみたいな感じだろうか。大きなスーパーにはほぼ必ずベーカリーがついていて、パンの他、いろんなお菓子も気軽に焼かれておいてある。日本にもあったのかな?
しっかし、どれもこれも素朴な見た目、砂糖と油をめっさ使ってそうな感じのものばかりで、なかなか度胸がいる買い物ではあるのだが…。

先日、「チョコオレンジスコーン」なるものが売られていたので買ってきて食べてみたら、中に入っているのはどう考えても「Sultana」(Sultanaという白ぶどうの干しぶどう。要するに干しぶどう。でも粒が比較的大きく、色も黒よりは茶色っぽい。私は干しぶどうが嫌いだが、これはまあまあ食べられる)である。4個入っていたので4個食べても、どこまでも干しぶどうである。チョコの姿もオレンジの香りもない。
実はこれは「Red Nose Day」という楽しい募金活動(fundraising)イベントのための商品で、商品を1個買うと15ペンス分が寄付されるという仕組みのものであった。ちなみに今年は3月15日だったが、毎年3月か4月のいつかが「Red Nose Day」になって、その日はいろいろな楽しいことをやってお金を集めてそれを募金するのだ。例えば、大きなケーキを焼いて重さを当てさせるゲームをやってお金を集めるとか、子供がクッキー焼いてそれを売ってお金を集めるとか…。愛は地球を救う24時間テレビみたいなテレビ番組もやっている。
なので、「チョコオレンジスコーン」と言っておきながら、実は普通の干しぶどうスコーンだよーん、という洒落商品なのかなあ、と思っていた。イギリス人のジョーク感覚、よくわからんなあ、と思いながら。
昨日同じお店に行って棚を見てみたら、まだその商品が同じパッケージで売られていたので見てみた。
ちゃんとチョコが入ってた。(イメージ画像)
http://www.brighteyedbaker.com/2011/11/23/confession-36-ive-never-had-a-chocolate-orange-dark-chocolate-orange-scones-and-a-happy-thanksgiving/
要するに、包装を間違えたってことなんだな?そうなんだな?!
文化とかいろいろ考えた俺の時間を返せ!!