現代社会において非常に罹患率が高く、またその罹患率の高さによって現代社会の基盤がさらに深く構造化されていくというどーにも抜け出せない泥沼的な病に侵され、ふせったところであります。
Wii欲しい病という名のまあ要するに物欲ですな。
欲しいな〜という気分が本当に病のように高まっていた矢先、地元の販売抽選に破れた矢先、うっかりと都心ビックカメラ前を歩いていると緊急入荷の呼び込みが…。列もそう長くはなく、30分くらいで購入可能という言葉につられ、ついつい並んでしまいましたとさ。どうして世の中にはボーナスとかクリスマスとか自分へのご褒美なんていう制度や言葉があるんだろうな。
待ちながら

さくらインテリーズ

さくらインテリーズ

を読む。
何故こんなものを読んでいるのかというと、何だか疲れていて滅茶苦茶な話を読みたかったからである。
しかしこれはやりすぎであった。

戸梶は『牛乳アンタッチャブル』くらいしか読んでいないのだが、全然違う。『牛乳〜』は一応何らかの思いとか語るべきテーマとかがあったのだが、これは…とにかくめちゃくちゃ。
はじめは都内の小さな公園に住むもとインテリのホームレスの話なのだが、公園にデブの汚いホームレスが迷い込んできて、そいつを家族のところに送りつけるところから話が一気に急転回。怒濤の暴力と裏切りと電波と闇世界のどろどろと暴力と行き当たりばったりの計画と恐怖政治と二極化が進む未来と崩壊したモラルと薄汚い欲望と情けなくなるほど意味のない人生の、バケツによる高密度無秩序ぶちまけ。
作者自身の筆になる挿し絵がまたものすごい。

何も考えたくない時は、いいんじゃないかと思います。ただし爽快感はなし。
新堂冬樹に霞龍一のスパイスを加えた感じか。
あ、そういえば途中に文字がでかくなったりするところがある。…もしかして、もしかしてとは思うが、舞城を意識しているのか?

じゃ、Wii開梱しまっす。