最近は

タラ・ダンカン 若き魔術師たち(上)

タラ・ダンカン 若き魔術師たち(上)

を読む。
ものすごく古典的伝統的なファンタジーだな〜と思った。でもそれを今書く必要があるの? と思う。だからと言って新しければいいというわけではなかろう。『アルテミス・ファウル』なんかは「新機軸」だけれど私は好きではない。
 ポッターはこれまでのファンタジーの要素の二次創作であると思う。近年の「新本格」が、あるいは「セカイ系」がミステリというシステムを使って自分の夢(妄想)の世界をとにかく楽しく描き出してみせたように、既存のシステムを自分の妄想の土台として用い、世界を強固にしてみせた例の一つではないだろうか。妄想であるが故に、テーマを持たない。