神様ってほんとうにいるのかな

自転車を盗られて以来、駅からぽこぽこと三十分くらいかけて歩いてくる。あんまり面倒な時は前日の夜から研究室の自転車を借りてくる。
毎日神様に「私の自転車を盗ったやつが交通事故に遭いますように」とひたむきにお祈りし続けているのだが、効果は見られない。
あと一ヶ月半しか通わないのに、今更買うのは嫌なのである。研究室のを毎日借りれば、という意見もあったが、駅前の駐輪所においておくと撤去されてしまいそうで怖いのである(こないだ「どかせよ」という警告荷札がくくりつけられてあった)。

ところがである。
今朝は研究室の自転車を借りてきたので、慣れないやつを駐輪所で探していた。オレンジ色のぉ〜でかくてぇ〜かごがフレームのやつぅ〜と探していたら、なんとかけたはずの鍵がかかっていなかった。焦ってよく見たら違う自転車だった。でも鍵かかっていない。いんや、鍵がささったままになっている。
これは私の毎日の真摯なお祈りにうんざりした神様がくれた贈り物なのだろうか。
今日の夜に帰るときにまだあったら、神様からのプレゼントということにしてありがたくもらっておこう。