風景とは植生のことである

イギリスに来たての頃、湖水地方エジンバラに2日くらい旅行に行ったことがある。湖水地方では、湖の一つひとつで景色が異なる。もこもこの緑に囲まれていたり、鋭角に落ちる稜線に囲まれていたり。遊覧船なんかに乗ったりすると、景色を眺める以外にやることがないのでぼうっと眺めていると、ああ、景色って要するに植物が作り出しているんだなと思った。山肌はいずれも草木に覆われデコレーションされており、山の形もそこに根を張った植物群に守られている。水の色は水底の植物が作り出すものだし、空を流れる雲は、遠くの山の植物が蒸散する水が凝結したものだろう。
植生は気候によって決定されており、景色が違うのは、植物が異なるのは、ここが異なる気候であるからなのだ。

というわけで、寒い中花をつけるスノードロップであります。