人生ではじめて

当たりましたぞ。
一個大きなミスをしでかしていたので,まったく他人事になっていた,「死を映す悪魔」の最優秀賞! 推理キャンペーン当選メールが先程届きましたぞい。
…というか,ホントに大きな見落としをしていたので,有栖川先生に申し訳ない…。
みんなちゃんと応募した? 応募人数3人とかじゃないよね?!

本格,という裏表紙の紹介文に惹かれて,真瀬もとの『アルレッキーノの柩』を読めり。
本当に腹が立つほどつまらない。
間に挟まれる犯人の独白っぽいので犯人が誰かわかって,しかもそれがダミーでもなんでもないってなんなんだ! 謎なんかどこにもない,あるのは甘ったるい主人公の「心の傷」だけ…。「懐古調」とか「贋作もの」のミステリじゃなく,ホントに,リアルに,数十年前の大真面目に書いたハーレクインものでも読んでるのかと思った。しかも誤字脱字が多くて,出版社(天下のハヤカワですが…)もやる気がなさすぎる。読むのが苦痛で仕方がないって,ほんとにあるんだな。

そう言えば,柄刀一『密室キングダム』も読んでござる。あまりに長大で冗長で目玉が飛び出るほどくだくだしいので,3時間くらいでかなり斜めに読んだが,伏線をほぼ全て拾えり。ほんとに,あの厚さでなきゃいけない意味ってあるのか…。

島田壮司『UFO大通り』も読んだぜ。
目玉が飛び出た。なんだこりゃ。またか! またなのか!
思えば「数字錠」を読んだ時,「あれ,この人もしかして理系苦手?」と思って,騙しだまし読んでいたけど,『アトポス』で頂点に達した。苦手なくせに,わかったふりで聞きかじりの知識をぶんぶん振り回す…腹が立つを通り越して既に痛ましいと思うのはワタクシだけなんでしょうか。誰か止めてほしいんだけど,編集者ってみんな文系なんだっけ?

若竹七海『猫島ハウスの騒動』を読んでほっとした。
あ,これはちょっと,東川篤哉に似ているかも。
東川篤哉って,コージーだったのか?!