真善美

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やっぱり「特殊業界もの」は面白い。自分の知らない世界が面白くてわさわさ読んでしまった。
そして本格。いや、誰がなんと言おうと私はこれを本格と呼ぶぞ。
誓があれのあれがあれであることに気づいた時点で、材料は出揃う。
あまりにもぎりぎりだけれど、それでも誓と同時に真相にたどり着くことができる。
本格ミステリが殺人を取り扱うのは、被害者の真意は誰にもわからないからだという話を読んだことがあるような気がする。誰が言っていたのだったか。被害者の心はわからない。死んでしまっているから、聞くことができない。だから、推理するのだ。誰も聞けない、真実の心を。