今年は何だか
当たり年?
個人的に続けざまに面白い! と思える本に出会えて調子に乗っている。別に私が調子に乗る必要性はどこを探しても毛ほども見当たらない。
今日は有給をとって休み。勤務時間中に書き込んでいるわけではないのであしからず。
とにかく
- 作者: 大崎梢
- 出版社/メーカー: 東京創元社
- 発売日: 2006/05/20
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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趣味欄に読書と書く人間は多いけど、俺のは本当に趣味なんだ!と思っている人は読むべし!読むべし!えぐるように!
本が好きな人って、本当にこうだよな〜。と思わせる感動の筆致もさりながら、ミステリとしての骨格がしっかりしている。
以前も書いたが、日常の謎系のミステリは、本当はとても書くのが難しい。小さくなりがちな謎を、いかにして物語を支える骨格に成長させるか、に作者の力量があらわれる。
その点これは非常にうまい。
人間誰でも、好きなものには非常にうるさくなるものだ。たとえ小さなことでもそれが生活の大きな部分を引きずり回すほどに重大なことに思えてしまう。その現象が、うまいこと謎を骨太なものにしているという印象。
例えば、誰かが探している本とか。本好きなら、どんなに自分の興味のないジャンルのものでも、一緒になってああでもない、こうでもない、と考えてしまうだろう。
その情熱が謎を大きく、強くする。
ちなみに私は五戦四勝! ボタニカルアートはさすがに。ダヤンはたまたま好きなので。