結構出版形態ってえのは重要なんだよ

図書館戦争

図書館戦争

これをハードで出すなー!
こいつはどう考えてもコバルトだろ。何でこれをハードで出すかな。結構いいお値段よ? 子供向けじゃなくて大人ターゲットだよね? だからハードなんだよね? なんでいい大人がこんなの読まなきゃいかんのだ? 別に安く感動しようとか、まっすぐな思いがどうたらってコドモ世界観を綺麗だとか思うために読もうと思ってないんだけど、これがそういう安くて軽い本だっていう情報は事前にわかりやすくきちっともれなく入れてくれる? 

いつも思うのだが、この人は設定はものすごくいいんだ。
人が塩になっちゃうとか、でかいザリガニが襲ってきたりとか、見えない楕円形の思考体がとか、検閲の進んだ未来で読書の自由を守るために図書館が武装するとか。
でもどうしてその設定を恋愛の舞台としてしか利用しないのかな?!
作者に言わせればきっと「それだけじゃない、もっと深いことも書いている」とかになるんだろうけど、どれもこれも浅くて軽くて頭の中だけで考えてるのが丸見えなんじゃ!
恋愛を書かずには人の気持ちを書けないのか? 舞台となってるかどうかはともかくとして、とにかく恋愛を抜いてくれ。そうすればもっと設定が活かされて、話が面白くなると思うんだ。居たたまれない痒さがなくなると思うんだ。

あー、一回恋愛設定抜きで書いてくれないかな。というかそうじゃないんだったらもう書かなくていいから。
だって海も空も図書館も、話の作り方が同じなんだもん。でてくる人間がかなりパターン化されている。ので非常にウザイ。