えええ

とうとうきた。

十日間の不思議 (ハヤカワ・ミステリ文庫 2-1)

十日間の不思議 (ハヤカワ・ミステリ文庫 2-1)

私はユヤタンが「もう筆を折る」と書いたときそれを真に受けてベタ褒めした口だが、今現在このあともエラリイが活躍する小説(しかもライツヴィルもの)が誕生することを知っているだけに、どこがどうしてそうなったのか非常に興味深い。
きた、とは「後期クイーン論」のことだと思う多分。

最近読んでるエラリイものは、底辺に隠れている「見立て」や意味が重要であり、それを見破ることで犯人につながっていくことが多いので何も書けませんが。クイーンは本当に面白いなあ。

解説で鮎川哲也がこのミステリのアンフェアなところを指摘していてかなり感動する。確かに私もそこがそうだから信じたのだよ。書きようはなかったわけじゃないと思うのだが。

アンフェアと言えば

推理小説 (河出文庫)

推理小説 (河出文庫)

期待外れなんだか通りなんだか自分でもよくわからなくなってきたが、やっぱり面白くなかったんだが。ただこれをドラマにするのはいいんじゃないでしょうか。この人脚本家みたいだし、本で読んだ時は描写が薄っぺらくて閉口した。ドラマにすればそういうのは映像で全部カバーされるし、ミステリ好きが見るわけでもないだろうから、ああいう内容でも誰も文句を言わないだろう。ていうかタイトルがいいよね。ミステリマニアに対する(原作のタイトルの)和解の意思の表明なわけ?