西澤節

腕貫探偵 市民サーヴィス課出張所事件簿

腕貫探偵 市民サーヴィス課出張所事件簿

読了。

相変わらずの西澤節でよかった。

私のミステリの定義からすると、これこそミステリと言って良い。実戦に則した実務的なミステリ。

日常という闇の中で論理を振り回すのは、世界の構造に目を瞑って平和に暮らしている人々にとって脅威でしかなかろう。
それでも、世界を洞察する。
洞察するのは神ではなく、神のような存在でもなく、神のように・魔物のように見えても、人間である。
だからミステリであり、私はミステリを読む。