異議あり!

逆転裁判 蘇る逆転

逆転裁判 蘇る逆転

にはまっています。

以前アナザーコードの宣伝で有栖川先生が出たとき、先生がこのゲームも面白いと言っていたなあ、と思った記憶がある。そしてファンブックで対談をやるという情報を得て、とっくにやり終えて出番のなくなっているNINTENDO DSもかわいそうだったので(だってアナザーコードのためだけに買ったんだぜ、馬鹿だよな)、買ってみた。
当時1がDS版でリニューアルされるという情報を得ていたので、2→3→蘇る逆転の順でプレイ。
面白いよ。
もちろんミステリ的にはいちゃもんつけたいところが多々ありますけれども、そこはゲームということで見て見ぬ振りをすると(というかゲームの特性上しかたのないということもある)、なかなか凝っているし、意外に細かいところまで突っ込んできてくれるときもある。

ゲームって微妙で、「どうせこの程度だろう」と思ってなめているともう少し奥まで踏み込まれたりするし(これはものすごくくやしい)、「これが真相ってことはないだろう」と思って裏を考えるとスルーで深読みしすぎということもある。深度をはかるのがちょっと難しい。
本の場合、いろんな情報があって、深度の予測がしやすい。もっとも指標になるのはもちろん、作者の名前ではある。文体でも深度が読める。頭の構造というのは、覿面に文体に現れる。

一つあたり4話くらい入っていて、だから蘇るをやるころにはその「深度」になれつつあったので、かなり面白く遊んだ。2や3にくらべると、1の踏み込みはまだ浅い感じである。
 最後の証拠品をつきつけるところは本当にやられた。深度を体得して、制御した、と思えてきたときに一歩踏み込まれたので「あっ」と思った。(やられたは賛辞)以下、ネタばれ
皮のベストの手形のロジックは、ああなるだろうな、と思っていたので、一回目でさっそくつきつけてしまいました。そしたら有罪。そうかあ、認めさせるために、御剣もぐるで、一回は出させなかったのか! 若輩でございました。

で、ファンブックも読んだわけだけれども(近所の店になくて、秋葉原のブックタワーに買いに行きましたよ。何かが終わっている)、それを読んではじめて、萌えているお嬢さんがたの存在に気づいた。
これでも、こんなでも、そういう風に見る人たちがいるんだなあ。たくましさを感じる。三億年後でも生き残っていそうな生命力の強さを感じる。なんというか、すごいなあ…としか言いようがない。

逆転裁判 ファンブック

逆転裁判 ファンブック

今、英語版でチャレンジしておりますよ。
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