レイン・レインボウ

化けた!
というか順当に成長した!というべきか。

実は私は加納朋子が苦手だった。みんながリリカルな本格とかいって褒めるのにえええええっという反感を抱いてきた。『ななつのこ』は当時流行っていた日常の謎&連作短編の煮くたれたもので、最後のは明らかに蛇足だと思うし、『掌の中の小鳥』『ささらさや』はよりミステリ的質が落ちた(狙っていることが読者にばればれ)と思うし、『螺旋階段の上のアリス』なんか一話以外ただの時間の無駄だと思う。大体登場人物が全部一様に微妙にうざい感じ。きしょい。私の中では坂木司に近いところに放り込まれている。
でもなんか評判いいみたいで、あまり主張できなかったんだよな。

でもこれはいい。
うまくなった。伏線の張り方とか論理展開とか相変わらず稚拙チックな感は否めないけどうまくなっている。人物も気持ち悪くない人もいる。

…て、私が疲れていて頭働いてないだけなんかなあ…。

レインレイン・ボウ

レインレイン・ボウ