負けた。

主な料理は一週間に一度しかしない。野菜をまとめて煮て、350gずつパックして一日一つ開けて食べる。
その週に一度の料理には、強力な圧力鍋を利用している。強力と言うのは、圧力が高いという意味で、その分制限がある。鍋の3分の2までしか入れちゃいけないと取扱説明書に書いてある。しかし、いつも満杯に詰め込めるだけ詰め込んで使っている。怒られそうだからメーカーには黙っていてほしい。それで今まで大丈夫だったのだ。
ぎゅうぎゅう蓋を押し込んで、よし、大丈夫だった、とそれはいつも勝負のようになっていた。そして昨日は負けた。詰め込んで蓋をするところまでは行ったのだが、火にかけて、普段だったらおもりがぷしゅぷしゅ言い出すはずの頃、鍋が急にピーーーーーーーーっと騒ぎ、蒸気がもくもく上がったのだ。我慢していたらいつも通りにしゅっしゅと言い出していたかも知らないが、ちょっと怖くて火を止めてしまった。
…負けた。と思った。
まあ圧力がかかる=100度以上の温度になっていて、圧力がかかるまでにも10分以上時間はかかっているから、火の通りはなんとか大丈夫だろうと判断はした。しばらくして圧が下がって開けてみたら、やはりいつもより生々しかったが火は通っていた。

そもそもなぜ圧力鍋を使っているかというと、火加減とか時間とか、火の通るのを見極めるのが面倒だからなのだ。やはり圧力鍋は過剰に加熱しているんだな。

しかしちょっと怖かったなあ…。