今日は暑い

ドラゴンの歯 (ハヤカワ・ミステリ文庫 2-27)

ドラゴンの歯 (ハヤカワ・ミステリ文庫 2-27)

読了。

これはどうしたことか。私は翻訳物を読むことに慣れたのだろうか。
いつも導入部とか本当にものすごく苦労しながらいやいや読むのだが(大抵文化風俗に根ざしたディティールを含む「叙情的な」情景描写や人物描写や独白が書き込まれていて本当に理解できない。そのために外国の文化や風俗についてよく勉強しておくべきだとか言われても困る。読書は娯楽なのだから)、これはすすいと引き込まれて、途中も次どうなるんだろう、次は…と勢い込んで読めた。はじめに書かれていたのは文化ネタであったにも関わらず。(ネタばれでもなんでもないので書くが、ボー・ラムメルという名前の男が、名前のことでさんざん人にからかわれるという話。どうやら昔ボー・ブラムメルという名前の伊達者がいたらしい)

そしてちゃんとクイーンミステリでした!

北村先生が「クイーンは全部面白い」と言っていた(注)けど、本当だなあ。



(注)『ニッポン硬貨』出版の際の池袋ジュンク堂での戸川さんとのトークセッションでのこと。